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05日

「アメリカ大統領選挙の行方と日本の対応」 第80回講演会開催

第80回講演会を7月29日(金)午後2時より大阪・JAM会館6階講堂で開催しました。参議院選挙後で会議と重なりが多く、20名の参加となりました。
今回の講演会は、大阪学院大学国際学部の佐古丞(さこすすむ)教授をお招きして、11月に行われるアメリカ大統領選挙の行方、また日本に与える影響等についての講演を頂きました。
講演の要旨は以下の通りです。

共和党のトランプ候補は、当初は泡沫ではとの下馬評のある中、過激な発言と所得の伸びない白人労働者の支持を得て、党の大統領候補者に選出された、一方の民主党のクリントン候補もサンダース対立候補の主張も取り入れながら、中間層の経済的保障回復と黒人やヒスパニック系の支持拡大を得て候補者に決定した。
二大政党の候補者が決定し、今後は日本では考えられないスキャンダル合戦になり、相手陣営への個人攻撃等によって勝敗の行方も左右される情勢である、クリントン有利と言われているが、英国の国民投票の結果からも最後まで予断を許さない戦いとなるだろう。
クリントン大統領では対日政策で大きな転換はないだろうが、トランプ氏では、過去の発言通りにアメリカ国益第一主義の極端な孤立政策はとれないが、外交政策の変更は避けられないだろう。
いずれにしても、ヨーロッパの情勢が第一次世界大戦前の情勢と類似しており、世界的な混乱の可能性もあり、わが国においてもアメリカとの同盟関係が続くとは限らないことも前提にして安全保障も進めて行く必要があるのでは…とご指摘もいただき終了しました。

大阪学院大学・佐古丞教授

大阪学院大学・佐古丞教授