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第88回講演会は9月11日(火)午後2時よりJAM会館6階講堂で24名の参加を得て開催しました。
「AIとは、その現状と未来」と題して、東洋大学経済学部助教の小林和馬氏をお招きしての講演会としました。
小林先生は前段で、「今日の毎日新聞でAIの文字を見ない日はないほど注目されてきているが、AIには「強いAI」と「弱いAI」があり「強いAI」とは人間と同じように、物事に対して感情と理性で考え、判断し、発言し、行動するというAI。一方「弱いAI」とは、人間の一部の機能や行動を補助する機能をさし、あくまで技術であると二つに分類されている。」
次に、「AIの現状は、1980年代以降業務の効率化や自動化が展開されてきたが、ハードウェアの発展が十分でなく、AIの発展や応用が進まなかった。現在のブームは、ハードウェアの発展により、多くのデータ解析が可能となり、目の機能を持つといわれる専用AIとしての自動運転等や、汎用AIとして耳、口、鼻の機能を加えて言語を認識できるまでに進化してきている、ただしデータがないと判断はできなく強いAIにはなっていない。」
続けて、「最近特にAIが注目をあびているのが、強いAIが近い将来実現し人間の仕事を奪うのではという危惧があり心配されているが、人間と同じように感情を持ち、行動するには膨大なデータが必要であり難しいのでは」と結論づけられました。
最後に、「世界の製造業の流れは、「設計」と「製造」とに分離し、高度化、効率化が行われており、台湾、韓国のように製造に特化した企業に日本が後れを取ろうとしている」と指摘され、ソフトウエア開発の人材を育てるべきであると締めくくられ講演会を終了しました。